衛生管理
安心してご利用頂けるために…
「弊社では高水準の衛生管理(感染対策)として過酢酸製剤ハイジーンプラスを使用しております。
区分 | 効果 | 薬剤名 |
---|---|---|
高水準 | 細菌芽胞を含むあらゆる微生物に有効 | 過酢酸(ハイジーンプラス) グルタラール、フタラール |
中水準 | 一般細菌、真菌、結核菌、ウイルスに有効だが、細菌芽胞には一部有効もしくは無効 | 次亜鉛素酸ナトリウム ポビドンヨード ヨウ素製剤、エタノール等 |
低水準 | 一般細菌には有効だが、細菌芽胞には無効、結核菌や真菌、ウイルスの一部には無効 | アルキジアミノエチルグリシン塩酸塩(両性界面活性剤) クロルヘキシジングルコン酸塩 ベンザルコニウム塩化物 アクリノール、オキシドール |
横にスクロールできます
ハイジーンプラスは、高水準消毒剤に分類される。
芽胞を始め広範囲の微生物に有効です。
出典:感染制御のための消毒手引き
様々な化学物質の異なる殺菌剤が、クリーニング業界で使用されています。これらの殺菌剤・消毒剤は、それらの持つ抗微生物スペクトル(抗菌スペクトともいう)の広さにより分類され、広範囲に効果を示すものから、高水準、中水準、低水準の3つに分類されます。
弊社のハイジーンプラスは、真菌、カビ、細菌芽胞を含むあらゆる微生物に効果がある高水準消毒剤に分類されます。次亜・エタノールは、中水準に分類される。一般的に使用されるオキシドールや塩化ベンザルコニウムは、低水準に分類される。ハイジーンプラスは、次亜やエタノールよりでは効果が無いあらゆる微生物に有効であることがわかります。
抗微生物スペクトルとは…抗菌剤が増殖阻止作用を示す微生物の範囲の事を表し、最小発育阻止濃度【MIC】により決められる。多くの細菌・微生物に抗菌効果を示す薬剤は、抗菌スペクトルが広いという。逆に少ない細菌に効果を示す抗菌剤は抗菌スペクトルが狭いという。
出典:感染制御のための消毒の手引き辻明良ヴァンメディカル
殺菌効果
耐熱性芽胞形成細菌を含む細菌から真菌(カビ、酵母)などの微生物に対する、高い殺菌効果が報告されている。
菌名 | 過酢酸濃度(ppm) | 温度(℃) | D値※(分) | |
---|---|---|---|---|
細菌 | Bacillus cereus ATCC9139(芽胞) (バチルス・セレウス) |
2000 | 40 60 |
0.35 0.16 |
Bacillus subtilis var.globigii(芽胞) | 500 1000 1500 |
65 55 50 |
0.074 0.051 0.046 |
|
細菌 | Arthrinium sacchari M 001 | 100 200 500 |
45 45 45 |
2.88 1.39 0.67 |
Chaetomium funicola M 002 | 1000 1500 2000 |
45 45 45 |
0.58 0.28 0.24 |
|
Cladosprium cladosporioides IFO 6348 | 1000 1500 2000 |
45 45 45 |
0.58 0.28 0.24 |
横にスクロールできます
ハイジーンプラスは、耐熱性芽胞形成細菌を含む細菌から真菌(カビ、酵母)などの微生物に対する、殺菌効果が報告されている。
これは、文献に記載されている効果を示したものです。D値(decimal reduction time)というのは、一定温度において微生物数が1/10に減少するのに要する時間をいう。D値が大きいほど微生物が死滅するのに時間を要すると言えます。
セレウス菌に対しては、40℃で殺菌可能ということが文献からもわかります。 温度の影響ですが、例えば表の上段の過酢酸2000ppm使用時、40℃、60℃を比較すると、D値は60℃が低く、バチルスセレウス菌が短時間で殺菌されることがわかります。これより、60℃の方が効果が高いことがわかります。
つまり、高温の方が殺菌力が高いと言えます。
ハイジーンプラスについて
過酢酸製剤 / PRTR非該当 / 医薬用外劇物
過酢酸製剤ハイジーンプラスは、高水準消毒剤に分類される薬剤で、芽胞を始め広範囲の微生物に有効です。日本では、リネン類の消毒には80℃×10分以上の加熱処理等が行われますが、環境先進国であるヨーロッパでは、過酢酸を用いた70℃以下の低温処理が一般的であり、燃料高騰を受け、国内ではこの処理方法があらためて注目されています。
また本品を使用する処方は、ドイツの品質基準【RAL】の衛生検査をクリアすることができます。
【用途】
一般リネン、病院リネン用殺菌剤
【特長】
- 幅広い微生物に効果があり、芽胞形成細菌を含む細菌からカビに対し、高い殺菌効果を示します。
- 過酸化水素の100~200倍の殺菌力があると言われています。
- 次亜塩素酸ソーダに比べ、生地の脆化が圧倒的に少なく、色柄物にも安心して使用できます。
- 過酢酸は、有機物との反応後、酢酸と酸素に分解します。
【使用方法】
標準使用量
- 洗浄工程で使用する場合
ハイジーンプラス 10ml(被洗物1kg当たり)
洗剤は所定量使用します。酸素系漂白剤(過酸化水素など)は、条件により併用しています。 - すすぎ工程で使用する場合
ハイジーンプラス 5ml(被洗物1kg当たり)
尚、バッチ洗濯機では最終すすぎ工程、連続洗濯機では加工浴に使用します。
ドイツでは、ロバートコッホ研究所がリネン品の消毒に次の処方を推奨しています。
過酢酸系殺菌剤 | 洗剤 | 洗濯条件 | ||
---|---|---|---|---|
科学的消毒法 | 処方1 処方2 |
0.20% 0.20% |
0.3~0.5% 0.3~0.5% |
70℃ 10分 60℃ 15分 |
熱的消毒法 | 処方1 処方2 |
90℃ 10分 85℃ 15分 |
横にスクロールできます
【過酢酸について】
過酢酸とは、溶液中で、酢酸と過酸化水素が平衡を保っています。
過酢酸から発生するヒドロキシラジカルや有機ラジカルが、ウィルスや細菌などの微生物の酵素系や構造を破壊します。続いて、タンパク質や核酸を変化させることにより、殺菌・不活化します。 過酢酸は、食品分野では、PETボトルおよびキャップの殺菌に広く使用されています。
また、乳製品・乳加工品、ビール・ワイン・清酒、味噌、醤油などの食品製造工場での容器や製造ラインの殺菌に使用されています。
医療現場では、メス・カテーテルなどの外科手術用器具などの殺菌消毒に使用されています。